【内定辞退】とは言葉の通り、企業からいただいた内定を辞退すること。
大学時代にこんな会話を聞いたことがあった。
「結構内定もらっちゃってさ~」
「すごい!どうするん?」
「まあ全部辞退するけどねwww」
「やばwww」
確かに何社も内定をもらったのなら全てに「YES」と言えるわけではない。
自分が入る企業以外は辞退するしかない。
それは仕方のないこと。
ただここで言いたいのは【内定辞退】はかっこいいことではない、ということ。
来てほしいと言われているのを断るのはそんなにかっこいいだろうか。
「よくあることだから」と済ませるのは簡単だが。
これは恋愛とかでも同じことが言えると思う。
相手から告白されて断った、という武勇伝をよく聞くが
話のネタにされている【告白した側】の気持ちを考えたい。
【告白した側】は勇気を振り絞って気持ちを伝えたはずだ。
もしかしたら人生において最初で最後の告白だったかもしれない。
そう考えると、断るにしてもその気持ちを無下にしてはいけないと思う。
それは【内定をもらった時】も同じ。
入社するかしないかを選ぶのはもちろん求職者である。
でも断るときは丁重に断りたいものだ。
ただ【嫌です】と言うのではなく、その考えに至った理由も示すのがいい。
何においても【与えられて当たり前】の思考になるのはとても危険だ。
内定も告白もそうだが、自分のために何かをしてくれる人を無下にしてはならない。
やや話は逸れるが、「謝罪の王様」という映画の話をしたい。
謝罪の王様は2013年に放映された宮藤官九郎脚本のコメディ映画である。
https://www.toho.co.jp/movie/lineup/king-of-gomennasai/
阿部サダヲ演じる黒島譲が様々なトラブルを謝罪で解決するというなんともコミカルなストーリーである。
そんな黒島が謝罪師になるまでの背景が物語後半に描かれているのだが、その場面から学ぶことが多い。
黒島は訪れたラーメン屋で、店員の湯切りのお湯が顔に掛かってしまう。
その場で黒島は謝罪を求めるが店員はそれに応じなかった。
そのことに不満を感じた黒島はその後、何度もラーメン屋に行き謝罪を求める。
しかし、その店員は謝罪に応じることなくそのまま店を辞めてしまう。
最終的にはラーメン屋を運営する会社を巻き込んだ大きな騒動に発展する。
黒島はこの時、金銭での解決を提案されるがそれを拒否する。
「ただ謝ってほしいだけなんだよ・・・!」
この言葉には私もハッとさせられた。
「ごめん」の一言で済むのに、それを怠ることで信頼を失うのはもちろん、事が大きくなっていくのだ。
気付いたときには「ごめん」で済まなくなっている。
ささいなことで人間関係が崩れることはよくあるが、結局それも少しの配慮を欠いた結果なのだ。
「ごめんで済むなら警察いらないよ!」という台詞が子供の時に流行ったが、「警察沙汰になる前にごめんで済ませる」というのが本質なのだと思う。
犯罪や法律違反はもちろん「ごめん」では済まないが、日常生活での小さなトラブルは「ごめん」で済むことの方が多い。
しかし、その少しの配慮ができない人は意外にも多い。
そんな人たちはきっとこんな勘違いをしている。
「時間が解決してくれるだろう。」と。
むしろ逆だと知らずに。時間が経てば経つほど忘れるどころか怒りは大きくなる。
結局何を書いているのか分からなくなってきたが
言いたいのは2つである。
まずは「相手の思いを無下にしてはいけない」ということ。
そして「謝罪はスピードと丁重さが命」ということ。
転職活動に限らず、生活する上で全てのことに関わる大きなテーマだと思っている。
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